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フンザ(パスー、シムシャール)&シャンドール
ご夫婦3組での22日間の旅 2004夏
伊藤ChoCho


シムシャールはどこ?

シムシャール

シムシャール

シムシャールへは、ベーグさん(※弊社代表の名前です)のふる里、アッパーフンザのパスー村から入る。カラコルム・ハイウェーを右に折れ、つり橋を渡り、フンザ川の対岸へ。そこにシムシャール川がフンザ川へと流れ込んでいる。この川に沿って東の方向に50キロのところ、右手に突然、緑豊かなオアシスが現れる。そこが標高3,000メートルのめざすシムシャール村だ。

こう書くと簡単だが、これまではベテランの登山家でも、3泊4日のきつーいトレッキングでしか行くほかなかった。だから私にとってもシムシャール行きは長年の夢だったのだ。そこに今年から、細々としたジープ道が開通し、4, 5時間で行けるようになったのだから、皆さんも、ぜひ行ってみよう。

だれと行く?

もちろんベーグさんと行くべし。なぜなら彼は、この村に親戚が大勢いるので村人の歓待が待ち受けている。私は2004年夏3組の夫婦6人で行ったが、ベーグさん以外のガイドで来た人たちは、日帰りするか、村の入り口にしか泊まることができないでいた。これは地域のナショナルトラストが、ジープ道が開通したことによる村の観光被害を防ぐため、旅行者を村のコミュニティの中に泊めないことに決めたかららしい。私たちは、ベーグさんのおかげで正式な客人として認めてもらい、村のド真ん中の果樹園付き民家に6泊した。

シャンドール

シャンドール

こうして、ときには果樹園の中にテントを張ってもらい、雪山を眺めてトレッキングの気分を味わったり、アンズを拾いに来た村の娘さんたちと楽しい語らいをしたり、学校を訪問したりした。それから、もちろんコック付きだから食事の心配もいらない(ちなみに、村内には売店が1軒もなかった)。それどころか連日連夜、村人から食事のご招待があり、なんと最終日には、5ヶ所からのご招待! せっかくだからとホイホイすべてお受けして、一日中お腹いっぱいだった。

あー、あの6泊7日のシムシャールの日々、山と川と氷河しかないのだが、退屈など無縁だった懐かしいシムシャール村!!! 初秋の頃もいいだろうなーーー。

シルクロード・キャラバンより

年代の違う3組の友人同士ご夫婦が、北パキスタン22日間のご旅行でした。

シムシャール村は、これまで登山者がたいへんな思いをされて、数日間、歩いて行っていたところです。中国国境が目前の、フンザ地方の中でも秘境中の秘境。そういう村へ、ジープ道が開通したら真っ先に行きたいという、リーダー伊藤さんの長年の夢がかなえられたご旅行でもありました。

ジープ道開通は村にとっても長年の悲願でした。開通記念式には、山を削る道路工事に従事し、命を落とした村人をしのび、涙する姿も多々ありました。また、村の多くの子ども達は、はじめて見る車にびっくり!そんな中での、伊藤さんたちの村訪問。連日連夜の、村人からの食事の招待には、それゆえにお腹の調子を崩される方も。なんと申し上げたらよろしいでしょうか…申し訳ありませんでした。

年々、普通車走行のできる道が増え、ジープの出番が減りつつもあるパキスタン北部ですが、この後、シャンドール方面へジープサファリもされた伊藤さんご一行、パキスタン北部をご堪能されたご旅行だったと思います。