パキスタン基本情報
パキスタン・イスラム共和国 (Islamic Republic of Pakistan)
面積 | 79.6万 km (日本の約2.2倍) | ||
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人口 | 1億8,000,万人 (2008年) 世界で6番目 | ||
首都 | イスラマバード | ||
民族 | パンジャーブ人、シンド人、パターン人、バローチ人 他 | ||
宗教 | イスラム教徒(97%)、ヒンドゥー教徒、キリスト教徒 他 | ||
大統領 | アースィフ・アリー・ザルダーリー | ||
首相 | ユースフ・ラザー・ギーラーニー | ||
政体 | 連邦共和制 | ||
一人当たりGDP | 1,095ドル (2009/2010年度パキスタン経済白書) | ||
主要産業 | 農業、綿工業 | ||
識字率 | 57% (2007 / 2008) | ||
祝祭日 |
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査証 | 観光・商用に必要 詳しくはこちら | 国旗 |
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言語 | ウルドゥー語、英語 他 | |
通貨 | パキスタン・ルピー(Rs.) | |
為替レート | US 1ドル=約76ルピー 1ルピー=約1円 | |
チップ | 支払額の10~20% | |
電気 | 220V | |
国際電話 | 国番号 +92 | |
日本との時差 | -4時間 |
パキスタンは総面積約80万km2に1億8千万人以上の人々が暮らしている。97%がイスラム教徒の国である。Pakistanとはウルドゥー語で、“清浄な国”を意味すると同時に、パンジャーブ州のP,カイバル・パクトゥンクワ(
旧北西辺境州)アフガン人のA、カシミールのK、シンド州のS、バローチスターン州の末尾からTANをつなげたものである。
北緯24-35度、東経62-72度にあり、南アジアの最西端にある。東側にはインド、西側にイランとアフガニスタン、北東に中国(新疆ウイグル自治区とチベット自治区)と接しており、ヨーロッパとアジアのほぼ中間に位置している。北部は、カラコルム山脈、ヒンドゥークシュ山脈、ヒマラヤ山脈がぶつかり合う、険しい山岳地帯。7,000~8,000m峰が連なっていて、その雄大な景色を見に世界中から登山家、観光客が足を運んでいる。
また、インダス川がこれら大山脈の氷河に源を発しており、国の中心を貫き、アラビア海まで注いでいる。このインダス水系は産業、特に農業にとってきわめて重要で、パキスタン全土に大きな実りをもたらす糧となっている。インダス川東側には、世界有数の人工灌漑地が広がり、パンジャーブ州はパキスタンの穀倉地帯として小麦、綿花、サトウキビ、米などを生産している。国民の80%以上がこの水系流域に住んでいる。有名なインダス文明(エジプト、メソポタミア、中国と並ぶ世界四大文明のひとつ)も、古のインダス川流域に花開いた。
インドとの国境地帯は、一部を除けば砂漠地帯が広がっている。
パキスタンは、北と西に連なる山々を越えてきた様々な民族や、東に開けた平野を共有するインド亜大陸の歴史、文化、宗教の影響に常にさらされて来た。17世紀のムガール帝国による、インド亜大陸とその周辺国家の統一に続き、英国領インドおよび多くの藩国に分かれた後、1947年にムスリム連盟によってパキスタン・イスラム共和国が英国から分離独立を果たした。
地域は、パンジャーブ州・シンドゥ州・バローチスターン州・カイバル・パクトゥンクワ(KPK)の4州と、イスラマバード連邦首都区(ICT)・連邦直轄部族地域(FATA)・ ギルギットバルティスターン(GBC)・アーザード・ジャンムー・カシミール地域(AJK)で構成される。多くの民族・言語・文化で構成される、多民族・多言語国家である。
イスラマバードとラワールピンディー
首都イスラマバードは国の北寄りに位置する。1959年にアラビア海沿岸部の港湾都市カラチより遷都を開始した。新しい首都のために森が切り開かれ、碁盤の目状に整然とした緑の多い首都となった。10万人もの人が一度に礼拝できるという世界最大規模のシャー・ファイサル・モスクもある。
一方、イスラマバードの隣に位置するラワルピンディーは古からの交易地として歴史のある街で、まさにアジアの喧騒たる景色が見られる。このふたつの街はツイン・シティーと呼ばれるが、実に好対照な印象を見せてくれる。
カラチ
カラチはパキスタンの南端にある。シンド州の州都にして、パキスタンの工業、商業の中心地である。アラビア海に面し、インダス川西方に位置する。1959年までの仮首都があった。パキスタン唯一の港があり、港湾都市として発展してきた。国際空港も世界の主要都市と結ばれ、まさにパキスタンの南の玄関といえる。陸海空共にアジアから見て、中東やヨーロッパへのゲート・ウェイともいえる。
ラホール
ラホールはパキスタン北東部に位置するパンジャーブ州の州都。古都であり、また文化の都といわれる。ムガール帝国時代の王宮バードシャヒー・モスクなど歴史的な建造物が多い。ラホール中央博物館はインド亜大陸で最高の博物館といわれ、特に釈迦苦行像は有名である。
ペシャワール
ペシャワールはパキスタン北西端、北西辺境州の州都。地名は“国境の町”の意。誇り高きパシュトーン人が住む。紀元前8世紀からガンダーラ地方の中心地になる。その後、前2世紀クシャーナ朝のカニシカ王時代の首都となり、ガンダーラ美術が隆盛した。周辺には多くの仏教遺跡が残る。7世紀には玄奘が訪れ、その大都城の存在と仏教の衰退について述べている。ペシャワール博物館は、ガンダーラ彫刻の最も充実したコレクションで知られている。
西方15キロに中央アジアとインド亜大陸を結ぶハイバル峠があり、軍事・交易上の要地としても栄えてきた。20世紀始めまでは、アフガニスタンだけでなく、中央アジアからも隊商が訪れ、東西の品々が交易されたという。そのバザールの魅力は今も昔も変わらない。周辺は肥沃な平原でガンダーラ地方と呼ばれる。
査証(ビザ)について
種類 | 観光の場合 観光ビザ (3ヶ月のシングルビザ) ※パキスタンから出国し、再入国の予定のある人は、ダブルエントリー・ビザの申請となります。 |
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必要なもの |
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入国査証料金 | 100円 | ||||||
申請と受け取り | パキスタン大使館
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ビザの延長について | パキスタン国内の各旅券事務所(イスラマバード、カラチ、ラホール、クエッタ、 ペシャワール)で申請すれば、滞在許可延長が可能。 |
※ビザ申請の状況は予告なく変更されることがあります。申請前に今一度、ご確認ください。