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これぞ“旅” ボクらのオンリーワン・フンザ旅行

2012年
後藤啓二/折田勝輝


フンザで家庭訪問して

フンザで家庭訪問して

パキスタンに初めて旅立つ1年前、インド・ラダックにて、 筆舌に尽くしがたい雄大な世界に触れました。ヒマラヤ山脈の織りなす壮観で力強く優しい世界。そして、そこに暮らす人々の素朴な生活に笑顔。ここで過ごした数日間はとても忘れられない思い出となりました。そして「パキスタンもとても綺麗だよ。」と情報をもらい、やがて「フンザ」という場所を知ることになったのです。元々は全く知らない場所だったのですが、「行きたい!」思いが募りに募って、まずはパキスタンまでの航空券を押さえました。でも、その後の情報があまり得られずで。。。。まずは有名な「孫悟空をイメージする名前の会社さん」に問い合わせをするも、国際線航空便も手配も一緒でないと受け付けてくれないとのことでした。

そんな時にたまたまネット見つけた「シルクロード・キャラバン社」と運命的な出会いをすることになりました。
「おかみさん」に相談すると、手配諸々を快くご快諾。現地でのスケジュール調整などなどご尽力くださいました。
「現地の密造酒を飲みたい!」「子供と遊びたい!」とかどんな旅行をしたいのかを丁寧にヒアリングしていただきました。さらに、本当にパキスタンを愛していることが話ににじみ出ており、出発前ですでに気持ちが高揚していました。

 

出発前のメールのやり取りだけで本当にウキウキでした。
さて、肝心のフンザへの道のりですが、イスラマバードからギルギットまでのフライトもあるので、少しでも効率よく回りたい僕らは飛行機を希望していました。しかし天候が不安定な状況が1週間続いた後だったので、1週間分のキャンセル客の多くがWAITINGになっており、無理だとの判断で、夏場で開通したばかりの4000mオーバーであるバブサル峠を越えるルートでチラスまでショートカットし、その後、KKH(カラコルム・ハイウェイ)を走り続けることになりました。噂のKKHはかなりしんどかったものの、途中で通った避暑地ナランやバブサル峠、ギルギット以降穂の景色、ガイドさんとのおしゃべり、の思い出が今でもキラキラと輝いています。

フンザはちょうど杏の実がなる時期で、実がたわわになった木や、各家の屋根で杏の実が干してあるのを見かけ、ととも風情がありました。ガイドさんにフンザの郷土料理を出すレストランにも連れて行ってもらい、大満足のフンザでした。

結婚式に飛び入り参加 ダンスを踊る

そして、いよいよ旅のクライマックスへ。。。。フンザを過ぎて北上するとさらに景色がきれいになっていきます。
地滑りでできた巨大なアタバード湖を地元の人と一緒に舟で渡ってゴジャール地方を目指しました。エメラルドグリーンの湖面、緑、その前方にそびえ立つ荘厳なカテドラル。あまりに美しく現実のものとは今では思えないくらいです。、人々の穏やかで平穏な笑顔も素敵です。その短い思い出は今でも生活に疲れた時にふと思い出すぐらい糧となっています。見渡す限りの星空。険しい山から垣間見える朝日。写真撮ってほしいけど恥ずかしくて言えなくて後ろからついてくるだけの女の子たち。撮って!撮って!と駆け寄ってくる男の子たち。家でごちそうになっちゃったミルクやパン。ホテルへの帰り道がわからなくて迷った時に自分たちよりも上手な英語で助けてくれた姉貴たち。湖の側にあるレストランでガイドさんたちと盛り上がった下ネタ話。数世帯しかない小さな村ボリッド村でおじいさんやおばあさんが心のこもった迎えをしてくれたこと。フサイニ村で結婚パーティに飛び入りしちゃって日本式(?)ダンスをお披露目しちゃったこと。本当は自分たちは彼らの日常生活に邪魔入りしてしまったにも関わらず、暖かく迎え入れてもらいました。だからこそ、ここは旅行者にとっては桃源郷だと言われている所以なのかもしれません。

ガイドさんも付かず離れずの絶妙な間で助けてくれました。行き違いがあり、帰路 夜中にフンザを出発し、夜通しKKHを走行することするはめとなりましたが、それも今では笑える思い出です。すっかり仲良くなり、今は個人的にFaceBookでもつながっております。
 話は変わりますが、パキスタンは男性社会で、街にはほとんど男性しかいません。だからなのかどうかわかりませんが、その兄貴ぶりにはホレボレしちゃいます。今回は特に感動したことが2つありました。
 1つは、フンザからギルギットへ戻る際、ガイドさんの友達が見送りに来て「酒を飲むか?」としきりに聞いてきました。これから出発なんだから飲まないよ、と不思議に思いつつ、チャイを飲んでおりました。
実は後からガイドさんから教えてもらったのですが、その友達は、ギルギットからのフライトが飛ばなくてがっかりしているであろう自分らを慰めたくて、せめてお酒を振る舞いたいと思っていてくれてたそうなんです。これには、もう、やられました。後から聞いた時に思わず涙が出そうになりましたよ。

あともう1つ。イスラマバードへの帰路、夜も更けてほとほとに疲れ果てて寄ったナランのレストランで名物鶏の丸焼きを頂いたのですが、これがとてもおいしかったのですが、お会計の時の店主の対応。。。、
「どこから来たんだい?日本か!!そうかそうか。お代?いらねえよ!それより、ほら、ジュース持って行きな!」
。。。。ただただ感動でした。
パキスタン人の兄貴ぶり!旅人へのホスピタリティはすごかったです。
今回の旅行でパキスタンにどっぷりとハマってしまいました。

最後に。
男性はパキスタンを旅行する際、ぜひカミーズを着てみてください。現地の人が更にフレンドリーに接してくれますよ。僕らもフンザの小さな店で仕立ててもらったカミーズを着て、後半の旅を回りましたが、現地の人が更にフレンドリーに接してくれますよ♪
フンザで気立ての良い親父がいる小さな店でオーダーして作ってもらったカミーズを着てまわったんですが、アジア人が着ているのが珍しいのか周りからモテまく
りました(笑)男性はパキスタンを旅行する間、カミーズを着るのをオススメします!